恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】

カンパイ!!

あの人がうちの家に来てあんなことがあった翌週の週末。

[今日の食事は外でしたいので、定時で上がって一緒に帰ります。

終わったら会社そばの○○で待っていてもらえますか?]

その日の朝、彼からそんなメールが突然来た。

突然の変更。

[わかりました。]

そうメールを送りながらも、どうしたんだろうと思う私がいる。

定時が来て、私はいつものように仕事を終えた。

この時期、仕事自体はとても忙しく、もちろん他の同僚はまだ働いている。

ただ、私については身体の事情を知る課長の配慮で、しばらくは定時まで

ということになっていた。

「お先に失礼します。コーヒーはサーバーに入れているので、自由にどうぞ」

私はそう声をかけて彼より先に職場を出た。

約束の場所は書店だったので、中に入り時間をつぶしていた。

しばらく入り口あたりにある雑誌をめくっていると、携帯が震える。

[駐車場に着きました。]

私は店を出て、彼の車を探す。あたりを見回していたら、1台の車がそばに寄ってきた。

彼の車は大きな車なので、一目でそれとわかる。

「お待たせしてすみません」

「いえ。仕事大変なのに、定時で上がって大丈夫なの?」

「はい。今日は課長に許可をもらってきたので大丈夫です。乗ってください」

私は彼に促されるままに、車に乗り込んだ。

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