恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】

思い違い

送った後に、来週からも同じ職場で働くのに、いくらなんでも失礼すぎただろうか?

基本的に彼は礼儀正しいし、誠実なタイプだ。

ここ数か月、仕事で毎日同じフロアーで過ごし、
週末には家に来るようになってこの人は信頼できるのではないかと
少し思い始めている。

だが、何にでも2面性はある。

誠実そうに見えて、実は不倫をしていたり、
真面目そうに見えて、実はギャンブルに身を破滅させるほどのめり込んでいたり…

あの人だって、あんな契約を無理やりさせるような人には見えなかった。

元旦那だって、DVするような男だとわかっていれば最初から結婚なんて…

思い悩む間もなく即返信がある。

メールを見るとそこには、こう書いてあった。

[娘さんたちは、かわいいし好きだけど、あなたが勘違いするようなことはありません。]





彼らしい答え。さらっと書いているが、でも…ほら、かわいらしくて好きなんだ。

その単語に私は胸の奥がチクっと痛むのを感じながら
それを無理やり押し込んで…


ここで引くわけにはいかない。


[そんなこと信じられるわけがないでしょう。]

私の気持ちは文字の通り。
男なんて…所詮信じられるものではない。








しかし、その後彼から来た返信は、私の思いとは全く別の物だった。
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