「わかってるってば」
~ゆうきside~


「凛さんのこと。正直わからない・・・」

大丈夫って言っておいて、いきなり倒れたり・・・

ごめんごめん・・・っていつも謝ってばかりで。

僕は、どうしたらいいのか?

「気になるんだよ」・・・

凛さんの執筆が進むにつれて僕は作家というよりは彼女を一人の人として

みるようになった。なぜ、一人で強がるのか?そこがわからはなかった。

「なんとかしたいんだ・・・」

時間だけは、流れていた。

凛さんのマンションとバイト。

そして、出版社の手伝い。

僕は、慌ただしくも、彼女が気になって。

毎朝のLINEだけは続けていた。

自分の中でも、これは定着していて日常だった。

凛さんは答えてくれる日もあれば

無視の日もあるし。

それが、なんだか楽しかった。

「はい」って日も

「わかった」って日も

でも、僕が一番好きなのは

「わかってるってば」って言葉

なんだか、可愛らしかった。

彼女のカラダのこと。なんとなく知りたくて

姉に聞いた。

それは、編集部にいたときもよくあることで、

彼女自身がトラウマになっていた。

「マジかよ・・・。」

「・・・放っておけないんだよ」

俺はLINEで励ましまくっていた。

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