「わかってるってば」
まるで、家出した猫のように・・・

その日は朝方帰ってきた。

すっごく大きな音。バタン。と、ドアを開けるなりソファーで寝てしまうゆうき

なんかすっごく感じが悪かった。

腫物に触るな。って空気の彼をそっと見つめては

この孤独とこの距離。近くにいるのに、なんにもできない私。

このイライラと、ちょっと寂しい気持ちが作品にも出ているのか

私はサクサク書けていた。

「このままでいいのか・・・?」

いつも、どこかで問いかけながら。ゆうきを見てしまっている自分。

でも、このまま刺激しないほうが自分のため。とも思う。

大人になると、ヘタな波風を立てることを避ける。

特に恋愛では・・・

失うくらいなら・・・といつも自分に言い聞かせる。

「わかってるってば」って・・・

でも、今のゆうきのこと。ちゃんとわかってないかも。私・・・
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