桜色ノ恋謌
「……みんなして、あたしの何が気に入らないか知らないけど、潰したいなら潰しにくれば !? あたしはあたしの笑顔を見たいって言ってくれてる人達のためにのし上がってやるんだから !!」
月島くんの胸ぐらを掴んでがっくんがっくん揺さぶって怒鳴った。
本当はひっぱ叩いてやりたかったけど、顔に傷つけたら後が怖いから止めとこう。
その代わり感謝の気持ちを込めて股間を蹴り飛ばしてあげた。
「てめっ……!」
……あ。くたばった。
さっきの菊の花を供えてあげればよかったかな。勿体ないことしたな。うん。
悶絶する月島くんを見捨てて裏玄関に向かう。
そろそろ高橋さんが迎えにくるはずだったしね。
学校でも仕事でも相変わらずハードで濃い毎日が続いていたけど、高橋さんが一人暮らし用のマンションを用意してくれた。
引っ越しは《啄木鳥の森》のリハーサルが始まる前に済ませることになった。
お父さんやお母さん、それに恭哉くんがものっすごく心配してる。
「ちゃんと自炊生活できるのか !?」ってみんなは心配してくれてるけど、あたしが一番不安かも。
ご飯とか、今までお母さんに作ってもらってばっかりだったし……。
でもこれ以上みんなに心配をかけたくないって、自分で決めたことなんだ。
だったらやるしかないじゃん。
月島くんの胸ぐらを掴んでがっくんがっくん揺さぶって怒鳴った。
本当はひっぱ叩いてやりたかったけど、顔に傷つけたら後が怖いから止めとこう。
その代わり感謝の気持ちを込めて股間を蹴り飛ばしてあげた。
「てめっ……!」
……あ。くたばった。
さっきの菊の花を供えてあげればよかったかな。勿体ないことしたな。うん。
悶絶する月島くんを見捨てて裏玄関に向かう。
そろそろ高橋さんが迎えにくるはずだったしね。
学校でも仕事でも相変わらずハードで濃い毎日が続いていたけど、高橋さんが一人暮らし用のマンションを用意してくれた。
引っ越しは《啄木鳥の森》のリハーサルが始まる前に済ませることになった。
お父さんやお母さん、それに恭哉くんがものっすごく心配してる。
「ちゃんと自炊生活できるのか !?」ってみんなは心配してくれてるけど、あたしが一番不安かも。
ご飯とか、今までお母さんに作ってもらってばっかりだったし……。
でもこれ以上みんなに心配をかけたくないって、自分で決めたことなんだ。
だったらやるしかないじゃん。