桜色ノ恋謌
陽菜乃は、初めはマネージメントに関しての要望だけを俺にぶつけてきた。


俺としては、自分の業績にもならないのに時間を費やす事なんか馬鹿げているから、陽菜乃のマネージャーが取ってきた仕事を陽菜乃に伝えるだけに留めていたのが……。



そのうち、陽菜乃は段々俺を精神的に頼るようになってしまった。



俺に依存し過ぎているんだ。


はっきり言って困っている。



自分の担当する新人の営業にも回れない。


当然業績は落ちる。


なのに陽菜乃は俺を離そうとはしない。



悪循環だ。




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