恋愛部☆番長組
雨がぽつぽつ降り出した。
この雨、今の私の心の中みたい。
もやもやしてて暗くて、泣いてる雨。
「ごめん。私もう帰るね―――」
「えっ――...」
武田君を置いて私は走った。
今さっき見た大地君の後姿を追う
ように。
大地君っ―――...
私どこ!?
どこにいるの大地君っっ―――...
――――――何やってんだろ、私。
はた、と足を止めて
雨を見上げた。
「大地君っ―――...」
どうして私に会ってくれないの?
私は、こんなにも大地君に会いたいのに。
大地君は、
私のこと仮の彼女としか、
思ってないの――――...??