恋愛部☆番長組




 だけど、今さっきまで温かかった手は
 
 すでに冷たい。

 必死に手をこすって暖めてやっても

「無駄だよ」と言われるだけ。



「どうして――――...」



「........ぐ―――――...」



 え?ぐ――――??



 よく見ると、



















 寝てる。




「っっっ~~~っ!!もうっ!!」




 へたっと体の力が弱まる。

 不安だったけど、何もなかったから
 
 安心して、寝ている大地の頭を撫でた。




「...心臓に悪いよ、大地君...」



 よかった。
 
 大地君が無事で。
 
 ...本当、よかった...。

 

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