恋愛部☆番長組



 寝ていてもいつも見る夢は
 千春の笑った顔。


 俺達が最後に交わした海辺で遊んだ
 記憶。



「っ!!千春っっ!!」


 そして、いつも途切れて夢から覚めた
 ら虚しい気持ちがよみがえる。



 いい加減こんなことやめなくては。



 ちゅんちゅんと小鳥のさえずりが
 聞こえていつも6時起きになった
 習慣。

 
 それと、ランニング。


 朝起きるとすぐに体を動かした。
 寝てるばかりじゃ体によくないって


 思ったから。



 足に伝わる地面を踏む感覚。
 息を吸って、はいてを繰り返して

 イヤホンをつけ
 耳からは音楽が聞こえる。



「....はぁっ...はぁっ.....」



 汗がたらりと流れる。
 
 誰もいない道路を一人で走っていると
 気分がいい。

 
 最高だ。


 
 ...だけど、今ここに
 俺の傍にあの子がいないと

 やっぱり少し物足りない。










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