恋愛部☆番長組





「り、りんご。私が剥くからちょっと
 待ってて...?」



「は?お前熱があんだろうが」




「だって...ふふ。見てらんないんだもん
 立花君」



「―――――っ...」



 なんか、ふわふわするけど...

 皮むきなら、なんとかできるよね?




 私がりんごをさらさら剥き始めると

 立花君はすっかりだんまりになった。




「はい、できたよ?ほらっ!うさぎ!
 可愛いでしょ?」



「...お前のほうが可愛いに決まってる
 だろ?」



 真剣な瞳が私を見つめてる。

 すごく、嬉しいはずなのに頭ががんがん

 しだしてそこらへんからあんまり覚えて

 ない。



 
 あ、頭が―――...



「あ?なに目つぶってんだ?キスされた
 いのか―――...」



 ぐらっと体がぐらついて、予想通り

 見事に命中―――-...。






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