呪島~ノロイジマ~
「なんなんだよ……」


話題の中心を敦也に取られて、健介はぼやいた。


「クスクスクスクス……」


すぐ後ろで誰かが笑う。


健介はムッとして振り向いた。





が……


自分が一番端っこで釣っているのだから、すぐ後ろには誰もいるはずがない。



健介は慌ててキョロキョロ見回したけれど、

どこにも笑い声の主の姿はなかった。
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