傷女~四季のない世界
4月1日。

その日は、
エイプリルフール。

世界は、
幻想と現実のはざまで
まどろんでいた……。


ある者は、幸せを語る。
ある者は、驚きに笑う。

巨額の富でも、
見果てぬ夢でも、
永久(とこしえ)の愛さえも、
すべてが許される。

おだやかで、
温かな、
黄金律(祝祭日)



現実の
喜怒哀楽とともに、
めぐりゆく、
季節の風物詩。


ノリの良さが、
天才を生みだす。

イメージの海に
おぼれる者は、
バカと呼ばれた。


そして、
異邦人(エトランゼ)。

物語の歯車が、
いま回りだす……。



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