溺愛レッテル
学年中の話題が、私たちのネタで埋もれた。


噂が広まるそのスピードというのは、実に驚異的なものだ。
あれから教室に戻って私自身からその話をした相手は、なんと0人。

つまり、いない。

全て私と嶺が話をしていたときの『目撃者』と、嶺によるものだった。

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