私がこの世から消えた日


グスッヒックヒック



どこからか

女の人の泣く声が聞こえてきた


でも、それがお母さんの声だと分かるのに
そう時間はかからなかった



和室を開けようと襖に手をかける



が、

その手は襖の向こうへとすり抜けた

「なんで…」



もう一度手をかける



が、

今度はからだごと向こうへすり抜けた。



そして、


私の目に飛び込んできたのは…

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