暴走メイド萌
「えっとお父さんがお世話になってた人が援助してくれるって事で今まで通りやけん何の心配も無いよ」

葬式に集まってくれた親戚の人達には、そう説明した。

だって言えんよねぇ…実は自殺の原因の金貸しのトコで世話になってメイドさせられよるやら

適当に挨拶して葬式さっさと済ませてボロが出らんうちに退散せなね

そう思ってはみたものの住む家の無いあたしは通夜の夜を寂しい葬儀屋ですごし我が身の不幸を呪ううちに

「何であたしだけこんな生活せなイカんっちゃろうか?」

と疑問を廻らせた。

まぁいいやしばらくメイドの事は考えんどこ
< 32 / 119 >

この作品をシェア

pagetop