ものがたりのつくりかた

・プロット記入例

 
ざっくりプロット例
(※第一段階で、担当さんに見せてOKが出たらもっと細かいプロットに書き直します)

■登場人物■ 
*主人公:坂巻千鳥 高2 16~17歳 背が低い。ちまちましていて元気に可愛いので、小動物系として愛でられているが中身は戦闘系。気安い相手にはぞんざいな言葉遣いになる。なんか守ってあげたいとかキモイこといわれるのが嫌い。兄・弟がいる。
*相手:志垣祐一 高2 16~17歳 背が高い。ガタイもいい。千鳥にぬりかべと(心の中で)呼ばれている。無口なのは何を言っても怖いとヒソヒソされた小学生時代のトラウマが影響している。姉・妹がいる。
*友人カップル:千鳥たちと同中。彼氏のほうが部活が一緒という縁で仲良くなった。あきらかに両想いなのにくっつかない二人に焦れ焦れしている。
*当て馬:北原圭吾 千鳥の弟が通っている道場の息子。社交的で弁が立つ。

(※名前は勘でつけてます。一発で決まる子もいれば、延々と改名を繰り返しギリギリまで(仮)がついてたりする子もいます。平凡すぎると、読んでいる人に既視感を与えることもあるので、少し変わった響きの名前を付けたり、印象のある漢字を使ったりもします。)

■おはなし■
千鳥と志垣は中学からの同級生。友達以上恋人未満の間柄。仲のいい友人たちが彼氏彼女を作っているのを眺めて、自分も、と思うものの、肝心の相手はいまいち何を考えているのかわからない。
他のことなら、一言でだって志垣の気持ちを読み取れるのに、恋愛に関することだけは読めないでいる。
他の女の子より近くて、好意を持ってもらっているのはわかってる。でも、一番親しい女友だち以上に想ってくれているんだろうか?と千鳥は悩む日々。いつもみたいに直接はっきり聞けばいいじゃないと思うものの、今さら「私のことどう思ってる?」なんて訊ねるのは恥ずかしいっていうかキャラじゃないっていうか。何か言いたげなそぶりをするくせに、結局今日も進展はないまま。
そんなある日、弟の知り合いである北原と知り合う。性格は全然違うのに、背の高さや全体的な雰囲気が志垣と似ていて、千鳥は無意識に気を許してしまう。
談笑する千鳥と北原を見て、志垣は二人がどんな仲なのか気になるものの、訊き出せない。北原と話していて楽しそうな千鳥に、自分の口下手さからくる卑屈な物言いをしてしまう。ムカッときた千鳥は「言いたいことがあるならはっきり言いなよ!」と切れる。こっちもムカッときた志垣は自分以外の男に愛想を振りまくな、と言いかけて言葉に詰まる(自分にその権利があるのかと)。
待っても結局何も言ってくれない志垣に痺れを切らした千鳥、ケンカ別れしてしまう。
志垣が口下手なのはわかってるのに、短気おこしちゃったと落ち込む千鳥。それを慰める北原。「俺にしときなよ」という意味合いの事を真面目に言われて慌てる。また間の悪いことに追いかけて来ていた志垣が聞いてしまう。
こちらの気持ちが嬉しくなることを北原は言ってくれるが、でも、どうしても「それを言ってくれたのが志垣だったら」と考えてしまう千鳥は、北原にNoを告げる。
そもそも、口下手な志垣が千鳥には遠慮がなかったり頼ったり(言葉足らずの補足をしていたことから)することが嬉しくて、ガタイがいいのに気にし屋で不器用なところが可愛くて自分は好きになったのだった。
そういった気持ちを告げてもいないのに、こちらの望むことを言ってくれないからと怒るのは見当違いだと反省して、千鳥は志垣のもとへ。
志垣を捕まえた千鳥だったが、後ろ向きになっている彼は「言いたいことも言えない自分より、北原といる方が千鳥にとっていいだろう」と、彼女の話を聞かない。
そのまま去ろうとする志垣に、千鳥は実力行使(高いところから飛び降りて捕まえるとか、足払いかけて乗っかるとか)。
「言いたいことも満足に言えない志垣が好きなの!」と力技の告白。
勢いに負けた志垣は観念。思っていたこと垂れ流し状態で千鳥に返事を返す。

end.

(※このプロットでは志垣にいいとこなしですが、勘違いした野郎に千鳥が迫られているところを助けたり、やんちゃをしでかしてあわや大事故を起こしかける千鳥を間一髪助けて怒ったり男らしいとこも見せる予定)
(いや、書く予定はないんですけど……!)
 
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