静かな涙【完】
どのくらい歩いただろう…




身体が冷えきって、寒い…




ふと顔を上げると
そこには見覚えのある風景…








【村田】







その表札が見えると、私は驚愕した…






なんで、浩司さんの所に…





でも…
一瞬でもいいから…




会いたい…





声が聞きたい…






私は、二階の浩司の部屋を見つめた…





水色のカーテンはあの頃と変わってはいない…





浩司…




会いたい…





助けてよ…




ねぇ…






浩司……―――
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