My lover's song

ヒトメボレ




入部して一年が経って



俺は高2に

先輩達は高3になった。







最初は放課後の空き教室が

俺らの練習場所だったけど




バンドどしての活躍が認められて




今では第二音楽室が俺らの部室。







授業が終わって


いつも通り音楽室のドアを開けようとしたら



ドンッー




「はっ⁉」




誰かに突き飛ばされた。




俺を突き飛ばした奴は


勢いよく部室に入っていって





「工藤くん!今日掃除だよ!」



「あ、まじか。忘れてた。」



「あははー、蓮矢絶対確信犯だろー」



「待ってるから早く終わらせてこいよ」



「へいへい。」






先輩のクラスの人か。




それにしても


謝りもしねーのかよ。





俺突き飛ばされたのに。



軽くケツ打ったのに。




俺のことは無視で


先輩と楽しくおしゃべりかよ。





「おい…」




ちょっときれてやろうと思い


声をかける。




「はい?」




くるっと振り返る先輩。




…うわ



好きだ。






「ん?」



キョトンと首をかしげる。




「いやっ!な、何でもないっす!」



「なんだ?颯太
俺、掃除行くからアップしとけよ」





そう言ってずかずかと教室に戻る

蓮矢先輩。




「ちょっ、待ってー!」



急いで先輩の後を駆ける先輩。





…かわいい。




しばらく立ち尽くしてる俺に





「はーん、颯太は麗那ちゃんみたいなのがタイプだったかー」



にやにや笑いの結人先輩。




「い、いや!ち、違うっす。
そういうんじゃ…」



「バレバレだな、お前。
そうかそうか、年上がタイプだったか。」



「まっ、弟キャラだしねぇー」




俺の話なんか無視で


2人で納得してる先輩達。





どんだけ顔に出てんだよ俺…





でもそんなの仕方ないくらいに


先輩は可愛かったんす。
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