君がいた夏







歩き出して、ふと気になって、後ろを振り向く。




そこには、さっきの場所から一歩も動かず、こちらを見つめている陽平の姿が……。





目が合うと、大きく腕を振ってくる。







陽平……。





恥ずかしい、とか思いつつ、嬉しいと感じてしまったりして……。




私は、ユルむ頬を抑えながら、小さく手を振り返して、前に向き直した。




































それが、最後に陽平の姿を見た瞬間だった。












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