Again -もう一度恋して-


実家に用があって、この街にはいないはずの彼が……居た。
私は直ぐに彼を追いかけて問いつめた。


「今日は実家に帰る筈だったでしょ。
どうしてここに居るの?
この人は誰なの?」


初めは、きまり悪そうにしていた彼も私の質問攻めにうんざりした様子で逆ギレした。


「うるせぇーな!
言っとくけど、お前は遊びだから。
……それに抱いてもなんか人形抱いてるって感じだったし―――。
バレたなら、ちょうどいいやお前とは終りな」


一緒にいた女の人は私を見下したようにみて笑っていた……。
元カレに対しての怒りや騙されていた事にも気付かなかった自分が情けなくて人が大勢いる場所で元カレを罵った。


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