空の下の約束
30分程で慎司に抱えられるようにお風呂から上がる羽目になった。


目眩で倒れてしまったのだ。


隠してたのに…バレちゃった…


「いつから目眩していたんだ?」


あの寝顔からは想像できない怖い顔。


「覚えてないけど…たぶん最近…怒ってるの?」


「怒ってない…」


それが怒ってるんだよ…


「今日病院に来なさい」


来なさいって…まるっきりお医者さんになっちゃった…


「仕事があるから…無理…」


「バカ!!仕事より自分の体を考えろ!!」


はぁ…心の中でため息をついた。


ソファーに横にされてた体を起こす。


「行かなきゃダメ?」


「ダメだ!」


そう言い残しキッチンへ行って朝食を作り出した。


あーぁ、同棲生活一日目からこんなんじゃ思いやられるなぁ。


バスタオル一枚だったため着替えに行く。


戻ってくると見事なまでの和食がテーブルに並んでいた。
< 115 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop