キミコイ?


「美柚と初めて話したあの夜もさ、ほんとは意地でも送ってやるべきだったな」


零央と私が出会ったあの日


送っていくといってくれた零央だったけど、わたしは近いからいいと断った


「で、でもあの時はほんとに家から近かったんだもん!!」


「ははっ、わかったわかった。わかったから早く家に入りな」


「うん…ありがと。おやすみなさい」


「あぁ、おやすみ…また明日学校でな」


そう言いのこし、私のおでこにキスを落とし零央は歩き出した


「ひゃあゎわぁっ」


「反応が相変わらずおもしれぇな」


私はそっと零央の姿が見えなくなるまで見送った


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