湊くんの秘密。
VOICE : 05

直した方がいいよ





様子がおかしいと思ったのは、自分の気持ちを胸にしまった日から数日経ったときだった。



普通に湊くんも学校に来ていて、休み時間に2人で話してるとき。



妙に視線を感じると思ってた。



美菜子と騒いでいると、大抵じっと見られるけど、そんな見られ方じゃなかった。


女子特有の、ねっとり…っていうか。



とにかく、いつもと違った視線を感じてた。



最初は気にしてなかったんだけど…、途中で湊くんも何かに気づいたようで。



あたしにこそっと



「…蘭、もう席に戻った方がいいかも」



と言ったので、あたしも頷いて戻った。



< 144 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop