湊くんの秘密。



ぎこちなくそれに応える。



どうしよ、わ、まって…っ。



「いいねこの飴。おいしい」

「…それは、よかった…」



満足気に笑う湊くんは、カバンを持って立ち上がった。



「よし。教室行くか。

俺今日は3時間目までなんだけど、ストレス減った!ありがとな」



あたしもつられて立ち上がると、頭にポンと手が乗った。



…うう。ずるい。



「あたしも。なんか嫌な事飛んでっちゃった。ありがとっ」



湊くんに向かって、にひひと笑った。



だいぶエネルギー充電できたから…、明日からまた頑張ろう。



前向きに…ならなくちゃね。



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