湊くんの秘密。



「聞きたいな〜久しぶりに、大翔様ボイス」

「大翔ボイスはいいんだけどさ…、あのセリフ結構恥ずかしいんだよ」



何を今更?!

散々仕事で言ってるくせに?!



「俺普段は俺様キャラじゃないし。他のセリフじゃだめ?」

「…いいけど…」


渋々許可すると、湊くんはあたしの腰に手を回して、

口をあたしの耳元に近づけた。



やば。

久しぶりの大翔様ボイス、ドキドキしてきた…っ。



そして、湊くんは大翔様ボイスでこう言った。



「好きだよ、蘭ちゃん。

声優の俺も、本当の俺のこともちゃんと理解してくれてありがとう。

…ずっと俺のそばにいろよ」



最後のセリフが少し俺様だったところが、

きっと湊くんが大翔様を意識してくれたことろなんだろうなって思うと、胸が熱くなった。



あーもう。

ずるいよ。


耳元で囁かれる声にしては…刺激が強すぎる。


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