【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「……あっ、じゃあダッシュで着替えてくる!ちょっと待ってて!」
「う、うん」
垂れた耳と尻尾はいずこへ。
元気に振られた尻尾が見えます。
そう言い残して急いで男子更衣室へと入って行った翼。
なんだかうまく丸め込まれた気もしないではないけど。
あんなに嬉しそうな翼を見ていると、まぁいっかなんて思ってしまう。
バイトが夜遅くまでだったから、無しになったはずのデート。
例えプリンを買いに行くだけだとしても、まだ翼といられるんだと思うと、やっぱり嬉しい。
……私って、単純だなぁ。
「ごめん待たせて」
って、早っ!!
まだ更衣室入って3分と経ってませんけど!?
顔を上げれば無邪気な笑顔の翼がいる。
ツッコみたい思いは山々だったけど、急いでくれた翼の気遣いが嬉しい。
……ふふっ。