マイ フレンド

最低

携帯のアラームが鳴り、オレは目を覚ました。


午前8時をまわっていた。


「やっべ…遅刻。」

アラームの設定時間を間違えた。


起きたくない体を起こし、着替える。


慎也が戸野に告白したときから、もう半年がたっていた。あれから慎也をまともに見れくなって、家にも行ってない。




下に下りると、テーブルに紙が一枚。

『冷蔵庫にご飯作っておいたから食べてね。』

母親の字だ。
今日から2泊、仕事仲間と旅行に行くらしい。


分かってる。
嘘だってことを…多分、男だ。


紙を丸めてゴミ箱へ投げた。

入らず、舌打ちをする。





もう5月、外に出ると、暖かい陽射しが眠気を誘う。

学校に行くのが嫌になる。

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