マイ フレンド

ストラップ

「ああ~暇!」

「…暇ならついてこなきゃいいじゃないですか。」

「だって、部活だもん。」

外で写真を撮り中。
戸野沙知美と一緒に…

「じゃぁ、部活に入らなければよかったのに…」

「だって、お前がいるんだもん!」

「私のこと…嫌いなくせに…」

「嫌いだよ。…大嫌い!」

戸野沙知美は、スタスタと歩き始めた。

「おい!ちょっと…」

俺は追いかけた。

嫌いなのに一緒にいる。
なんか変…

「学校来ないと思ったのになぁ!…ボロクソ言ってやったかんね。」

動きが止まる。

あれ!?もしかして、

「…おーい…まさか泣いたの?」

返事もしない戸野沙知美に呼びかける。

「シー!!」

人差し指を自分の口の前にもってきて、黙れの合図。

「なんで!?」

俺の言葉を無視して、草むらのほうにゆっくり歩いて行く。

そしてしゃがみ、写真を撮った。

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