卑怯な私




翌日、仕事終わりでいいから来てほしいと連絡を取った。



勿論返事はOKで、それを翔樹にも伝えた。



翔樹は早目に家に帰るとだけ返信が来た。








2人が揃ったリビング。



私は昨日決めた決心を2人に伝えた。



「私は、遊人と一緒に北海道へ行く」



2人共驚いていた。



私がこの家に残るとでも言うと思っていたのだろうか。



それでも私は、前へ進みたかった。



「遊人も居るんだ。安心して送り出せるよ」



私の心情を尊重して頭を優しく撫でてくれた翔樹。



ごめん、翔樹。



私の側に居てくれたのに、私から離れて行ってしまってごめんなさい。
< 161 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop