卑怯な私




____________・・・・・・・・




「翔樹~?」



顔の前でブンブンと手を振っている優希。



それに気付き、ハッと我に返る。



「どうしたの?」


「ちょっと過去の事思い出してたの」


「ふ~ん・・・・・・。来月は優子の誕生日だね」


「うん・・・・・」



何処に居るか


何時帰ってくるのか


そもそも戻ってくることすら分からない優子を待っている。




俺達が育ったこの街で



ずっと、ずっと



遠い存在の君を______

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