卑怯な私
「これで最後だな」
健太に手伝って貰い、荷造りを終わらせた。
と言うか、この町を出ると言ったら強引に手伝いに来たのだ。
「にしても数年住んでた割には荷物少ないな」
「まあね。最初から自分に自信を付ける為にココに来たのは決めていたことだから」
「寂しくなるな」
「私もだよ」
ダンボールで山積みになった空の部屋を見渡す。
「遊びに来いよ!」
「うん。茂バアと住谷さん、江川さんに会いに来る」
「俺の所にも来いよ!」
健太のツッコミに笑いが部屋中に響いた。