君がすき



「ただ、久富の顔、真剣だったしなぁ…」


そんなにその子のこと、好きなのかな?

だったら、夢榎とまっつんも知ってたり!?

ってなったら、またあたしだけ知らないってことになるの?



「…それは気に食わない」



むう、と膨れっ面になる。

すると、ちょうど前をまっつんが歩いているのが目に入った。



「あっ、まっつーーーーんっ!!」


「ん?あ、早瀬っち、どしたの?」


「あのね!聞きたいことがあって!」



すぐさままっつんに駆け寄れば、ニコニコと楽しそうな笑顔を向けられる。

まっつんはいつも楽しそうだから、一緒にいると、あたしも楽しくなる。

それに、久富と違って、チビって言わないし。


思わずニコニコと、同じように笑顔を返していれば、

「で、早瀬っち、話は?」と不思議そうに首を傾ける。


あ、そうだ、久富のこと!



< 20 / 55 >

この作品をシェア

pagetop