【短編】幼馴染を好きになって
「涼也くん!」


涼也を呼ぶのは、涼也の彼女、樋口正美ちゃん。

同級生で、可愛い子。

「じゃぁ、あたし先行くねっ!」

「おぉ」


あたしは涼也に手を振り、走った。

あんな光景、見たくない。

2人は付き合っていて、当たり前の行動。

でも、涼也のことが好きな分、見るのは辛い。


早く、告白しておけばよかった。

あたしはなんでもするのが遅い。


いわゆる、勇気がないのだ。


告白なんて、しようと思えば出来た。



でも、その勇気がなかった。


弱いんだ……
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