10年後のタイムカプセル
和良は、うちわで扇ぎながら「いいね。なんか青春っぽくって。やろうぜ拓也」と元気よく俺の背中をたたいた。
「よっし!!決まりね。美加もやるよね。あ、いないんだった」彼女は気まずそうに、声のトーンを落とし俺を見つめた。
 俺は彼女の視線を避けるように、窓の外の景色を眺めた。
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