お嬢様でも
「瑠維ー?早くしろよ」

「ちょっと待って!」

「分かったー」

「美麗ちゃん、メールしてね?」

「はい…」

「じゃあ俺行くから」

「ま、待って!!」

「どうしたの?」

「私も…私も行きたい!!」

「え…でも…」

「私も行きたいの!外の世界を

教えて!」

「……いいよ!」

桜井君は私に微笑んだ。

「ありがとう!」
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