女神の纏足

花の芽



宿らしきところに入り、青年の部屋らしき所につくと一人の男が待ち受けていた



「おかえりなさいませ」


「ああ」


「…彼女は?」


私たちより年上と思われる男は私を不躾に見てきた


「ああ、服を用意してやれ。」


「服ですか?」


「これじゃ目立つからな」


「はぁ」


男は気の抜けた返事をした後、煮え切らない様子で部屋を出ていった


流れ的に私の服を取りに行ったんだろう




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