白いジャージとオレンジジュース
「わぁ~、よだれが顔に落ちてきたぁ~」
「先生、ラッキーだね。空のよだれ、ゲットだね~」
さっきまでの沈んだ気持ちが嘘みたいに消えていた。
直と空のおかげ。
直の一言も大きかった。
俺の写真を貼り出した生徒も、きっと何か悩んでいる、と。
俺に対して何か想いがあるんだろう。
「直、ありがとな」
「ううん。先生もショックだったと思うけど、大丈夫だよ。先生のこと嫌いな生徒なんていないって」
嘘でも嬉しかった。