白いジャージとオレンジジュース





「新学期になりましたし、家庭訪問また再開しましょうか」




俺がそう言うと、斉藤先生は大きく頷いた。



とても、真面目で生徒想いの先生だ。





まだ若いが、きっとこれからもっといい教師になるだろう。







「今日、徳田さんと話してみますね」





「また教えてください。斉藤先生になら、徳田も心を開くと思いますよ」







俺は、深呼吸をして、廊下に出た。



また新しい生活が始まる。



夏休み、生徒達はどんな成長を遂げたのだろう。





いつも思う。




夏休みの後の生徒達はたくましく成長していると。



夏休み、たくさん遊んで、たくさん恋をして、笑って泣いて、いろんな経験をしたんだろう。







< 88 / 210 >

この作品をシェア

pagetop