恋するラジオ体操
ラジオ体操第1

幼なじみ

「ねぇ、ねぇ、修ちゃん♪
今度歌ってよ、カッコいいから~」

「なんで~、こないだの、誕生日やんか~」


幼なじみの、私たち二人は、幼稚園から同じクラス。
仲よしだけど、ライバルだった。


「修ちゃんが歌なら、私はダンス!
踊りなら、任せてよ(笑)」

「ダイジョウブかよ~
笑えるやつ、頼むな(o~-')b
アカネ」


そんなん、だべりながら、ラジオ体操の場所へ。


今日の担当は、近所の薄らハゲf^_^;
朝日がまぶしすぎ~。
「セミのしょんべん」の呪い、とか言われとる。
「アカネ、指さしたらバレるやんか┐('~`;)┌」

「ラジオかCD用意してるで、かまへんって」

「なんで、iPodでないんかな~。ハゲの上にケチ?」



そろそろ時間だ!

「♪チャンチャンチャ……」
ピアノの音が、公園にすみわたる。
朝の涼しさも、やる気出さしてくれる!


「♪ラジオ体操第1~」「ショータイムver~」
声を重ねた修ちゃんが、ゴーサイン出す。

私は、ダンス開始。
背伸び運動で、バク宙!みんなの後ろに、ターンしながら回り込む。
手伸ばし運動は、側転からのキメ顔。もっかい逆に、キメ顔~(笑)

屈伸からの倒立~。
足を開いて、回転させながら着地!

「そろそろヤルか?」

深呼吸しながら、ハゲチャビンに近づく私。
かけ足しながら、
腕を取って、宙づりポーズ。

最後の2小節で、着地してシナを作る。



「フィニッシュです。
元気あって、よろしい!
皆さん、おはようございます!
ハンコ押しますから、並んで下さいね!」


「修ちゃん、今日のどうだった?」

「83点くらいかなあ。
ハジケテたから、いんじゃない?ハゲ、ニタニタしてたよ(笑)」

「キモっ、明日は違う人だといいねっ!」


「ま、アカネばっかに、エエとこ取られるで、今度は俺な~。
お前の誕生日に、歌ったる。惚れるなよ~(笑)」
「そりゃ、分からんって。歌しだいや。選曲は、私にさせて~」

「頼むで、英語の歌と、お前の作詞のは、やめて~。
恥ずかしなるから(笑)」



「ま、帰りながら考えよか?」
「しりとり負けたら、再チャンスくれよ。」
「考えとくわ(^_^)v」


「明日、何して遊ぶかな~
お姉ちゃんに、聞いてみよ!」
「アカネ、またな!」
「うん、後でね!」


庭先の朝顔が、青紫の花をつけていた。
昼から、暑そうだ…。

(完)
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