Endless holiday
そういうことなら……。

そのまま抱きしめてキスしようと、杏奈の肩に手を回す。


「おい、大丈夫か?」


「うわっ!」


二人の世界に入り込んでいたのに、突然声をかけられたから、驚いて大声を上げてしまった。


振り向くと孝太と亜由美が心配そうな顔で立っている。



(いつからそこにいたんだ?)


「ちょっと足を打っちゃったけど、何とか大丈夫」


「そうか、あんまり無茶すんなよ」


「ああ」


孝太は笑顔でポンと肩を叩くと、そのまま滑り降りていく。

一度間を置いたから、キスする流れをなくしてしまい。一騎も杏奈を促がして、下まで降りることにした。

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