Endless holiday
「うわぁあああああああ」


叫びながら目を覚ますと、驚いた顔で斜め前の席から見つめている杏奈と目が合う。


「オマエなぁ〜〜〜。何うなされてるんだよ恥ずかしいだろ」


隣の義之が呆れたように咎めた。



「いや……ごめん」


バスの乗客の注目を浴びていることに気がついて、一騎は恥ずかしくてたまらなかった。


「もう着くよ」


そんな一騎に向かって、斜め前の杏奈が優しい笑顔で教えてくれた。

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