笑み空

生活

暑い。暑い。あつい。

「んぁぁ?今何時~?」

枕もとの目覚まし時計に手を伸ばす。

なぁ~んだ、まだ7時30分じゃ・・・ってっっ!!!

「7時30分っっ!!!???」

ドンドンドンドンっ

「朝っぱらからどんどん音立ててんじゃないわよー」

「ほーんと。美嘉ってば怪獣みたい」

「っんも!おかぁもおねぇもうっさい!!!」

もー!みんなして私をそんな扱いするなんて!!

そりゃぁ・・・ね?うるさかったかもしんないけどさ。

「美嘉。朝ごはんいらないわよね?」

「あー、うん。ムリ。」

寝ぐせだらけの髪をごまかすためまとめてポニーテールにした。

寝坊したときに巻きネクは天敵。


「いってきまーす!!!」


ひたすら走りながら、ある人の存在をさがす。

アイツ・・・まだかな??

今日は先行っちゃったかな?


「ちーっす!美嘉~。」

キターーー!!!!

「もぅ!やっと来たぁ。早く乗せてってよね?」

この男の子は・・・三浦空。

ソラは私の幼なじみでちっちゃいころからずーと一緒。

私は毎日、ソラと2ケツして学校にむかう。

私たちが住んでいるのは海が見える丘の上。

私たちが通う学校は丘のした。

だから、ソラの後ろで学校までの坂をおりてゆく。

風が通り抜けてゆく。

風に乗ってソラのにおいがする。

私はこの香りが一番好き。


「美嘉?ついたよー。」

「おっけぃ。いこっか。」


こうやって変わらない毎日が始まってゆく。

私はこの生活が大好き!

こんな幸せな日々がずっと続いて欲しい。
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