侍ヴァンパイア
ピタリーーー



冷たい壁に背中があたる




「ではーーー



これから、



緊急解剖を始めるーーー」



「…や、止めて!!!!



治したから壊していいだなんて…そんなのおかしい!!



命は…おもちゃじゃないのよっ!!!」



抵抗する私の身体を、いとも簡単に捕まえ



一本の大きな太い注射器を懐から取り出した



「暴れられてはじっくり調べれない



安心しろーーー痛くも、痒くもない



ただ、深く深く、眠るだけだーーー」




手首を掴みあげられ、私に見える様に慣れた手つきでブスっと針が刺さる




ぼんやりと歪んでゆく視界、目を必死で開けようにも、瞼が重くて云う事を聞いてはくれなかったーーー
















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