侍ヴァンパイア
彼女は深い溜め息を溢した




「わざわざ父のお膝元を離れて、、、それだけの用ではないでしょう?」



「はい、この事のご報告と、、、



今日はアイリ様の命日でしょう?



お花を持ってまいりましたのーーー飾って頂けません?」



突然グレイが立ち上がる。。。



「そうだったーーーゆうなの事しか頭になかったので



うっかりしていたな」



「オイオイ、しっかりしろよ、、、兄貴」



呆れるロイの胸に、マリアが持ってきた花をグッと押し込める彼



「教えてやろう、、、馬鹿で何の取り柄もない弟よ、、、」



「何かドンドン呼び名増えてるしっ!!取り柄がねーとか、余計なお世話だよ!!」



「さっきの私の一言で、ゆうなは完全に私の虜に一歩近づいたのだ!!」



ビシッと人差し指を私に向け、満足げに微笑む彼




どんだけこの人、自信過剰なんだろう…



「きゃっ!グレイ様ったら、、、こんな風に思われるゆうな様が、羨ましいわぁ…」



メイドもメイドだ!!!何か微妙にズレてる…




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