侍ヴァンパイア
ーーーそして、次に見た時には、もう誰も居なくて、相変わらず情けない顔をした私だけが取り残されていたーーー



こんな暗い奴の側になんてだれだって居たくないか…



よく地味だとか、居るか居ないか分からない、とかクラスの女子達に言われてたな、、、



そのせいなのか、友達もいなかった




毎日、出来るだけ目立たないようにひっそり過ごして、
優等生の良い娘を演じてるーーー



優しいおじさんやおばさんにすら、取り繕った笑顔で…



このままでいいの?って、
いつも自問自答してきたけど…
何をしても、何を見ても心が動かないのだから…



多分、私の心はないんだろう…



でもなんだか、考えるのももう、疲れちゃった…



フラフラと、駅のホームに立つ私に
生暖かい風が吹き抜けていったーーー



『終わりたいのかい?

お嬢さん…?』



誰かわからない、男の人の声ーーー



「…誰ですか?」


『さぁ…
誰だろー?
この世界では、死神という存在だったかな?』




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