侍ヴァンパイア
何も知らず、ただアッサリ終わる人生もよし

何かを掴もうと、足掻くもよし

リスクを背負うのは君だからね…

この選択券は君に委ねるとしよう…


後…そこの…もーーー』


最後の言葉は聞き取りにくかった、、、



でも、何か今より、少しでもいい



生きてる意味を見いだせるのならーーー



カンカンカンカン…


シュッシュッシュー




足掻いてみるのもいいのかもしれないーーー



さっき買った大きなケーキとバックを手にした私は


一瞬で


忽然とその場から姿を消したのだったーーー


ーーーガタンっガタンっーーー


どうしよう!!


どうしよう!どうしよう!?



なんだか勢いで乗っちゃったよ!!



馬鹿だ~ほんと、バカだよ私…



恐る恐る周りを見渡すーーー



この車両に私以外で乗車しているのは…



見るからにあの世に直行しそうなお婆ちゃん(ご免なさい…)



40才半ば位のスーツをビシッと着こなした背の高い男性サラリーマン、



そして、スーパーの袋を両腕に持ったふくよかな30代くらいの主婦の方、



物凄くケバい女子高生に、



小さな幼稚園の男の子までいる、、、



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