侍ヴァンパイア

『ーーー
それは無理ーーー』


「…。何でだよ？」


『時の流れとは無情な物だ、、、必ず全てに終わりが来るーーー


命は儚いからこそ美しいーーー


そう、この花と同じーーー


私もいつかは死んでいなくなるーーー


ずっと同じとはいかないんだよーーー


私もーーーお前もねーーー


だからこそ、足掻いてもがいて、そうやって必死に生きたいって思うのさーーー』


錦は掌で枚散る花びらをすくって微笑むーーー


『私はーーーもうじき、嫁ぐよーーー


今度の縁談話は、ちゃんとまとまりそうなんだーーー


どうか、、、お前も、祝福しておくれーーー』



～～～～～～～～～～～～～～～


錦…か…


ようやく思い出したーーー


すまねぇ、今の今まで、お前の名前すら忘れちまってたーーー


お前はもうーーー居なくなっちまって、、、


それでも俺はーーーこうして、変わらず生きてるいるーーー


ほんと、、、時の流れってヤツは無情だぜ、、、