侍ヴァンパイア
ムクーッと薄紅のほっぺを膨らましブー垂れてるーーー


「邪魔しないから~!ちょっとだけっ!
ね?」


しゃーない…コイツは引かんな…



「俺から離れんな」


ーーー


嬉しそうに、、、頬ずえついてじっとみてやがるーーー


刀振ってるだけで、、、何が楽しーんだか、、、


「振ってみるかーーー?」


「えっ!?いいのっ?あっ!刀って武士の魂なんでしょ?」


「俺の魂は、ここにある」


そして、ゆうなの手を、俺の胸に手を置いたーーー

「ドクドク…強い音だねーーー」



そっと目を閉じるゆうなの手に、

「コイツは、相棒だーーー」


そう言って俺は、相棒を握らせたーーー


「いつも大切にしてるもんねーーー
相棒かーーー」


ほんわり微笑む、コイツのこう言うとこは、何か胸がくすぐったくなるーーー


「ずっと大切にしてるモンにはーーー


それを持つ者の魂が宿りーーー


そして、魂が宿った物にはーーー


意思を持ったーーー


命が芽生えるーーー」



「命ーーー?」


そうーーー


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