ツンデレちゃん!!





「ね、寝てたからねっ‼‼ 観てないよそんなシーンっ‼‼」




そしてまんまと騙されたあたしもバカだ。




「えっ、寝てたの瑠奈ちゃん⁉」



そんなことどーだっていい。




「…さっきのは映画の真似だけど、でも俺の本心だよ」



なんてわけのわかんないことを言う篠原。




「さ、帰ろう、瑠奈ちゃん」


「バカっ‼‼‼」




これは、篠原に対してなのか、それともあたし自身に対してなのか、自分でもよくわからなかった。



あたしは立ち上がると、そのまま方向もわからずに走り出した。




よく見ると、ここは莉緒の家のあたりだった。


それなら帰り方はわかる。



あたしはそのまま全力で走って、家に帰った。





篠原は、キライだ。



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