ツンデレちゃん!!
だいぶ色褪せたキャップにリュック、そして例の手提げ鞄。
………なんか、どっかのアニヲタのオッサンにしか見えないのあたしだけ?
「なーんだ、ハナカワちゃん彼氏いたのかぁ」
「…………」
………うん、もう諦めよ。
この人に、ちゃんと〝ハヤカワ〟って呼ばれることは、絶対にないだろう。
「いやぁ、でもなかなかいい組み合わせのカップルじゃないか♪ ボクと音々みたいだッ!」
「…………」
…ごめんなさい。
自信を持って頷けません。
そして一瞬吐き気を覚えました。